2019年7月からスタートする偽装不倫。
タイトルからして気になる今回のドラマですが、どのような内容なのでしょうか?
このページでは気になる内容の1話のあらすじと感想を書いていきます。
偽装不倫第一話あらすじ感想
鐘子はお一人様を満喫すると決意します。
なぜかって、街コンや婚活パーティーに参加してもうまくいかない自分とは対照的に、周囲は不倫をする既婚者たちでいっぱい。
芸能人に限らず、身近なところでも。
そんな会社で派遣契約も更新されず、実家ではパラサイトシングルと呼ばれてしまう有様。
結婚指輪に縛られながら、隠れて恋をする人たちをみて、『だったら結婚なんて意味無くない?』『そんなのわたしは要らないかな』と思うのです。
確かに地方に比べると、東京はお一人様にやさしいイメージがありますね。
導入部分はキャラクターの情報をたくさん拾っていくのが楽しいです。
鐘子は三十二歳、婚活を三年やったが成果はなし。
彼氏ができないからと卑屈になりすぎるでもなく、自分の趣味として国内どこでも旅行できるタイプのようです。
部屋や旅行かばんには日本各地へ行った名残が。
着ているTシャツは能登半島へ行ったときのものなのか、北陸と書かれています。
また、行き当たりばったりで遊びに行くというより、事前に下調べをして、行きたい店や観光地をチェックしているので、マメな性格なのかもしれません。
自分の貯金で気ままに福岡へ旅行に行こうと荷物をまとめる鐘子に、姉・葉子が小言を挟みますがそんなものどこ吹く風。
鐘子からすれば、葉子は順風満帆そのものです。
仕事もバリバリこなし、急に婚約者を連れてきたと思ったらイケメンエリートではありませんか。
実家を二世帯住宅にして、鐘子たちの親と同居までしてくれる葉子の夫・賢治。
吉沢賢治ってどこかの作家みたいな名前だな、というのは置いておいて、結納から結婚式からとんとん拍子で進む姉の人生の転機に、鐘子が呆然としている気持ちがよく伝わります。
葉子をうらやましいと思った視聴者、少なくはないはず。
何をしてもかなわない姉に対し、妹である鐘子は嫌味な性格に育つことなく、姉妹仲は悪くないみたいですね。
服の貸し借りもしています。
これがすべての始まりになるわけですが……。
福岡旅行でナンパされちゃうんじゃない?と茶化す賢治に、鐘子はこれまでいかに自分がモテなかったかを語ります。
原作者の東村アキコさんは、本当に女性の描写が上手ですね。
話を合わせられないとか、モテファッションができないとか、女性視聴者から共感されることのオンパレード。
つい『わかるわかる』と画面に向かって言ってしまうようなエピソードでした。
自分に嘘をついてでもモテを貫いて、歯を食いしばっている女性もいますからね。
でも嘘をつくのって、あとでしんどくなるものです。
その点、鐘子は自分らしさを曲げなかったがゆえに出会いに恵まれませんでしたが、そのおかげで窮屈な関係に縛られずにいられたともいえます。
空港につくなりイチャつくカップルが目に付く鐘子でしたが、荷物検査でポケットから姉の結婚指輪を発見します。
通常、結婚指輪は指にずっとつけておくか、普段つけないひとはきちんと保管していますよね。
葉子はつけていた指輪を、何かの拍子にポケットにしまい、ずっとそのことに気付いていなかったと思われます。
とはいえ鐘子は搭乗しなくてはなりません。
指輪をなくさないようにする方法を考えていましたが、頭上から重そうな黒いバッグが落ちてきて、思わず指輪とチケットを落としてしまいます。
必死に探す鐘子に『これですか』と差し伸べられた手を辿ると、若いイケメンが座っていました。
彼は自分の荷物が鐘子にぶつかったことを詫び、拾った指輪を鐘子の指に……。
そして鐘子は思わず嘘をついてしまいます。
その指輪は左手の薬指のもので、自分は人妻であると。
『嘘』の漢字のなかに『LIE』と書いてあったり、オープニングの映像がオシャレですね。
しかしこれまで自分を曲げずにいた鐘子が、嘘をついてしまうなんて、咄嗟のこととはいえかなり動揺していました。
もとよりイケメンに過剰反応しがちな描写はありましたが、旅先でこんな出会い方をすれば落ち着きをなくすのも仕方ないのかも。
浮き足立っているのを悟られたくない心理、とてもわかります。
そんな鐘子の気も知らず、隣の席のイケメン・丈は、鐘子を食事に誘います。
場面は変わって葉子の勤務先へ。
葉子の外見からも想像できましたが、大企業で働くキャリアウーマンのようですね。
出張ばかりで恋人に文句を言われると漏らす部下から、多忙でありながら円満な葉子夫妻を羨まれます。
そこへ母親から『夕飯は鍋にしない?』という連絡が。
葉子は賢治にそのことを伝えます。
メッセージのやり取りを見るに、葉子と賢治は確かに円満なようす。
しかしドラマを多く見ていると、こういうのは何かの伏線なのではと勘繰ってしまいますね。
丈は長年海外で過ごしており、その前は博多に住んでいたといいます。
福岡旅行では博多名物を楽しみにしていた鐘子、丈に連れて行かれたのはお好み焼きの店でした。
大きくて美味しそうなお好み焼き!
『おいしそ~!』思わず鐘子とハモってしまいました。
ここで丈が、本当に博多出身で、現在スペインに住んでいるということが発覚します。
飛行機で隣の席になって、ちょっと親切にされても、それがイケメンなら尚更怪しんでしまいますよね。
物騒な世の中ですから。
しかし丈の身元がわかり少し警戒を緩めた鐘子は、やっと本名を名乗ります。
人妻であると嘘をついたことに一瞬不安を覚えますが、これっきりの関係だから大丈夫だろうと自己完結します。
偽装不倫第一話あらすじ夫婦のライフプランの重要性
葉子たちは鍋を囲みながら一家団欒。
二世帯であるのをいいことに、仕事人間の葉子は食事をあまり作っていないようです。
そんな葉子に賢治は『仕事一筋なところに一目ぼれしたから』と微笑みます。
そんな賢治の懐の深さに母親は感謝しきりのようす。
ついには子作りまですすめてきます。
これ、義母に言われたら怒り心頭の台詞なわけですが、実母でもあまり触れられたくない領域だったりします。
とくに女性がバリバリ働くのが生きがいだったりすると、たった半年でも職場を離れるのって不安なもの。
チーフを務めている葉子の立場なら、よりその気持ちは強いでしょう。
共働きの夫婦にとって、ライフプランはとても重要ですね。
休職する期間や、不妊治療の有無、そもそもこどもを持ちたくないひともいます。
葉子の表情から、円満な夫婦に問題があるとしたらコレなのかな、と感じました。
ホテルまで送る、という丈の言葉で、鐘子たちは夜道を二人で歩きます。
機内で頭上に落ちてきた荷物の重さや硬さから、丈の職業や荷物の中身を邪推する鐘子。
もしやライフル!?と思っていたそのとき、丈は荷物の中からカメラを取り出します。
『せっかくだから撮りましょう』という丈はカメラマンだったのです。
なんの臆面もなく鐘子を『キレイ』だという丈から『ボクと不倫しませんか』と誘われ、ついにキスしてしまいます。
丈はさりげなく手を繋いできたり、嫌味なく年齢を聞いたり、いくつか小ボケも挟んできます。
海外の生活が長かったからか、日本人とは会話のテンポや価値観が違うようです。
若いイケメンの丈があえて不倫なんてしなくても、と問う鐘子に、丈は『鐘子がキレイでかわいいから』と答えます。
これは着飾った外見やルックスに惹かれたというより、鐘子の内面から滲み出る人柄とか、雰囲気が好ましいということを指しているといいなあと思いました。
鐘子が宿泊するホテルの部屋へ着くなり、丈に女性から電話がかかってきます。
緊張の糸が切れた鐘子は丈が部屋を出ている間に、酔いつぶれて眠ってしまいました。
鐘子の寝顔を見て丈はやさしく微笑みます。
目が覚めると朝になっていて、部屋には鐘子ひとり。
一度は落胆する鐘子のもとに、丈は朝食を買って戻ってきました。
和やかに会話をする二人でしたが、その流れで鐘子はあることを悟ります。
丈は不倫がしてみたかっただけ、純愛ではなく遊び、丈を好きになってはいけない。
開き直った鐘子は架空の夫について話し、嘘に嘘を重ねます。
日本の風景は美しいと語る丈から出身地を問われた鐘子は、岩手だと答えました。
丈に、岩手には温泉や海があり、宮沢賢治が有名だと教えます。
そこで『銀河鉄道の夜』を検索した丈は驚きます。
作品に登場する主人公・ジョバンニと自身の名前『ジョー・バンノ』が一文字違いだったから。
それを聞いた鐘子は自身の名前の由来を思い起こしていました。
ジョバンニの親友・カンパネルラは、イタリア語で『鐘』という意味。
そこから『鐘子』と名付けられたのでした。
博多で過ごす最後の夜に、目一杯博多らしいものを食べに行こうと丈が言ってくれます。
お一人様を楽しんでいるようでも、鐘子は恋愛がわずらわしいわけではありません。
満たされないものを追い続けるのに疲れていただけで、できることなら『お二人様』になりたいと思い、婚活だって続けてきたのです。
丈との出会いで心をほぐされ、ひとり旅では得られなかった楽しい時間を過ごす鐘子。
鐘子にとって、丈はたしかにジョバンニでした。
偽装不倫第一話あらすじまさかまさかの・・・
東京では、久しぶりに夫婦水入らずの食事をしようと賢治が帰宅しました。
しかし葉子は帰路の途中、踵を返します。
賢治のもとには葉子から『接待で遅くなる』とのメッセージ。
葉子が初めて明確に『嘘』をつきましたね。
結婚式の写真を見つめる賢治はさびしそうな表情をしているように見えます。
そんなことも露知らず、葉子はなぜかボクシングジムの前に立っていました。
派手な髪色をした若者がトレーニングをしているようです。
しかも彼は一息つくと、葉子に気付き笑顔で手を振ります。
すると葉子もこれまで見せたことのない笑顔を見せるのでした。
これはまさか、まさか……。
福岡のホテルに場面は戻り、二人はベッドの上。
指輪を外してほしいと頼む丈に、いいよと返す鐘子。
サイドテーブルに置かれたグラスに入れられた指輪が音を立てます。
どんなにロマンチックでも厳密には不倫ではなくとも、行きずりの関係ですからね。
リアルに考えると賛否両論なのでしょう。
しかし自分の人生に責任を持てる大人の女性であれば、人生に一度くらいはこんな夜があってもいいと思います。
そして、あれだけ婚活で嘘をつけなかった自分が嘘をついてしまうなんて、これは恋だと鐘子は確信しました。
嘘をつかなければよかった。
でも嘘があったからこそこんな関係になれたのか。
後悔や切なさが胸の中で渦巻きますが、いざ肌を重ねてしまえば、そんなことはどうでもよくなります。
翌朝、寝過ごした鐘子は慌てて身支度をととのえます。
二人は連絡先を交換しませんでしたが、丈は言います。
『きっとボクはキミを見つけるよ』『また会えるよね』と。
鐘子は黙ったまま空港へ向かいました。
いつもはひとりの旅なのに、たった二泊三日で隣に誰もいないことが寂しい。
丈がいないことが寂しいんですよね。
感傷に浸る鐘子が指輪を忘れたことに気付いたとき、すでに飛行機は離陸済み。
そしてもうひとり指輪がないことに気付いた人間が。
言わずもがな葉子です。
結婚記念日が控えているのに、指輪をなくした姉妹はどうするのか。
彼女たちの嘘はどのように転がっていくのか。
丈は忘れ物の指輪を届けてくれるのでしょうか。
第二話へ続きます。
偽装不倫第一話あらすじ感想考察まとめ
第一話から掴みはバッチリだと思います。
原作未読ですが十分楽しめました。
杏さん、私生活ではママさんとは思えないほど役にハマっています。
実際に三十歳を過ぎると、女性は様々な悩みが増え始めますよね。
多様化している現代だからこそ、選択肢は多いようで少なかったりする。
そんな複雑な気持ちを抱える主人公をうまく表現されていました。
丈を演じる宮沢氷魚さんも『外国人ぽい日本人』という雰囲気でぴったりだと思います。
設定は原作と異なり日本人のようですが、ストーリーにはどんなふうに影響するのでしょうか。
全体的にテンポもよく、女性の心理描写がとても巧みなドラマでした。
予告で明らかにされているように、葉子は不倫をしているみたいですし、どう考えても相手はボクシングジムのあの彼でしょう。
なんの問題もなさそうな吉沢夫婦(あるんでしょうけど)、かつ葉子は不倫しそうにないキャラクターです。
どうして不倫に至ったのかなどが気になりますね。
それにしても指輪の持ち主が紛失に気付くのが遅かったですね。
普段からつけていなかったのでしょうか。
鐘子と丈も再会するようですし、丈がどうやって鐘子を見つけるのか、視聴者をキュンとさせてくれることを期待します。
続きがきになりますね!
様々なドラマの情報が載っている下記サイトも是非ご訪問ください!