AGA治療薬に対して、不安や疑問に思っている方は多いはずです。
どんな方にAGA治療薬が必要なのか、服用するにあたり多くの人が気にする副作用や,服用ができない方について説明します。
Contents
AGA(男性型脱毛症)セルフチェックリスト
AGA(男性型脱毛症)を疑っているけれど、実際に薬が必要なのか、考えすぎなのでは、と迷っている方も少なくはないと思います。
そんな方々のために、どんな現症が、AGA(男性型脱毛症)を強く疑うべきかをチェックシートにしてみました。
1.父、父方の祖父母のいずれかに薄毛の人はいますか? はい・いいえ
2.母、母方の祖父母のいずれかに薄毛の人はいますか? はい・いいえ
3.以前に比べて、抜け毛が増えましたか? はい・いいえ
4.産毛のような細く短い髪の毛が多くなり、昔に比べハリやコシがなくなりましたか? はい・いいえ
5.思春期以降に髪の毛が薄くなり始めましたか? はい・いいえ
6.薄毛は徐々に進行していますか? はい・いいえ
7.額の生え際から髪の毛が後退してきましたか? はい・いいえ
8.頭頂部の髪の毛が薄くなりましたか? はい・いいえ
上記のうち、3つ以上当てはまる場合には、AGA(男性型脱毛症)が疑われますので、早めの対処をおすすめ致します。
AGA(男性型脱毛症)の原因でもあるDHT
AGA(男性型脱毛症)の原因として、まずDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの一種である物質が脱毛部に高濃度にみられることから、この物質がヘアサイクルの成長期を短くする原因物質と考えられています。
DHT(ジヒドロテストステロン)は5αリダクターゼ(5α還元酵素)という酵素によってテストステロンから変化し生成されます。
このDHT(ジヒドロテストステロン)は毛乳頭細胞の細胞質内のアンドロゲンレセプター(AR)と結合することによって、髭などの体毛に対しては成長因子を刺激して毛を太く成長させる作用を持ちますが、前頭部や頭頂部などの毛髪に対しては、毛母細胞の分裂を抑制し、ヘアサイクルにおける成長期を短縮させてしまう働きを持っているのです。
通常のヘアサイクルは、約1000日から2000日かけて1周しますが、AGA(男性型脱毛症)の発症によってヘアサイクルが乱れると、ヘアサイクルの成長期が最短で100日程度へと極端に短縮されてしまいます。
これはDHT(ジヒドロテストステロン)の生成に関わるリダクターゼ(5α還元酵素)において、体毛では“毛の成長を促すシグナル”が関与するのに対し、頭部では“毛の成長期を阻害するシグナル”が関与するためであると考えられています。
ヘアサイクルの成長期が短縮された髪の毛は、十分に育たないままに退行期を迎えることとなります。
ヘアサイクルが乱れ、長く太い髪の毛へと成長できずに、細く短い髪の毛ばかりが増えていくことを軟毛化現象といいます。
この軟毛化現象がAGA(男性型脱毛症)の進行を示しており、薄毛へと繋がっていくのです。
DHT(ジヒドロテストステロン)を抑制する
引用:https://www.aga-clinic.com/
AGA(男性型脱毛症)の抜け毛や薄毛を進行させてしまうDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制するには、DHTを抑制する薬剤を服用するのが有効です。
DHTを抑制する薬剤は、AGA専門クリニックで治療薬の処方を受けるのが望ましいです。
AGA治療薬にはいくつかの種類があり、最近では個人輸入をしている業者から通販という形で入手できるケースもあります。
安価で入手できるということもあり、特に忙しいビジネスマンにとっては便利に映りますが、実はそこには重大なリスクが隠されていることがあります。
医師の診断の元、適切なAGA治療薬を処方してもらうようにしましょう。
5αリダクターゼ(5α還元酵素)に作用する成分を配合した、AGA治療薬のプロペシアという飲み薬があります。5αリダクターゼ(5α還元酵素)を抑制することで、テストステロンとの結びつきを防ぎ、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を阻止するという流れをつくる効果があります。
DHT(ジヒドロテストステロン)が多い男性
DHT(ジヒドロテストステロン)が多い男性に見られる特徴として、次のようなことが挙げられます。
1)思春期以降,徐々に薄毛・ハゲが進行していく。
2)皮脂の分泌が過剰になり、顔や頭皮が脂っぽくなる。
3)毛穴に皮脂がつまり、ニキビや肌荒れをおこしやすくなる。
4)全身の皮脂量が増えるので、体臭が出やすくなる。
5)ヒゲや全身の体毛が濃くなる。
6)やる気や精力が失われ、脱力感や疲労感が増す。
AGA(男性型脱毛症)と生活習慣
テストステロンを減少させ、DHT(ジヒドロテストステロン)を増やしてしまう加齢以外の原因は、生活習慣にもあります。
中でも最も重要なことが、食事・睡眠・運動です。
【食事】
亜鉛・イソフラボンには5αリダクターゼ(5α還元酵素)の抑制効果があります。
亜鉛を含む食品(カキ、納豆、レバー、牛肉など)を積極的に摂るようにしましょう。
食事内容の改善がどうしても難しい場合には、サプリメントなどを活用するのも方法の一つです。
ただし、糖質を摂りすぎてしまうことにより、体内で炎症を起こし、体内のDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を増やす原因となり、その他の食品による効果が帳消しになってしまいますので、注意しましょう。
亜鉛を多く含む食べ物には,次のようなものがあります。
このような食べ物を多く摂取するようにすることが大事です。
①あさり、②たらば蟹、③牡蠣、④牛肩肉、⑤豚・鶏レバー、⑥するめいか、⑦煮干し、⑧とうもろこし、⑨ごま、⑩納豆、⑪チーズ、⑫アーモンド、⑬大豆、⑭玄米、⑮青海苔、⑯焼き海苔、⑰乾しいたけ、⑱高野豆腐。
【睡眠】
2日の徹夜でテストステロンの増加が止まると言われているほど、テストステロンの増加にとって睡眠は大切な要素です。
良質な睡眠のために就寝前のカフェイン摂取などは避け、就寝前1時間はスマホや携帯ゲームを触らせないようにして、寝具の工夫をするなど、十分な睡眠時間を確保できるようにしましょう。
引用:https://www.shinga-s-club.jp/
【運動】
適度な運動もテストステロンの増加を促す一つの方法です。
運動して汗をかくことによって、DHT(ジヒドロテストステロン)を体外に排出することができます。
また、水分を多く摂るなどして尿からもDHT(ジヒドロテストステロン)を排出することができます。
自宅で簡単にできるストレッチや、筋肉トレーニングなどでも十分に効果はありますので、なるべく毎日、全身の筋肉を使うような軽い運動を心がけるようにしましょう。
AGA治療薬(男性型脱毛症治療薬)の副作用
1.プロペシア・フィナステリド錠の副作用
AGA治療薬(男性型脱毛症治療薬)のプロペシア錠・フィナステリド錠の副作用で最も出現頻度の高いものは性欲の減退です。
その他に、男性機能の低下に関する症状は、勃起機能不全(ED)、射精障害、精液量の減少などが挙げられています。
また、出現頻度が不明とされる副作用は,睾丸痛、血精液症(精液に血が混じること)、男性不妊症、精液の質低下が挙げられています。
AGA治療薬(男性型脱毛症治療薬)に限らず、どのような薬においてもみられる副作用としては、掻痒感、蕁麻疹、血管浮腫、肝機能障害があり、プロペシア錠・フィナステリド錠の服用において最も重症とされるのが肝機能障害です。
肝機能障害になると、倦怠感、発熱、発疹、吐き気・嘔吐、食欲不振、かゆみなどの症状が出ることがあります。
放っておくと重症化し、黄疸(眼球結膜や皮膚の黄染)や脳症、命に関わる肝炎(劇症肝炎)を起こすおそれもあることから、このような症状がみられた場合は、早急な医療機関の受診が必要となります。
2.ザガーロカプセルの副作用
AGA治療薬(男性型脱毛症治療薬)である、ザガーロカプセルの副作用はプロペシア錠・フィナステリド錠と同じく、性欲の減退、勃起機能不全(ED)、射精障害、精液量の減少といった男性機能の低下に関する症状が挙げられています。
その他、出現頻度が不明とされる副作用は、睾丸痛、精巣腫脹、乳房障害(女性化乳房、乳房不快感、乳房痛)等があり、AGA治療薬(男性型脱毛症治療薬)に限らず、どのような薬においてもみられる副作用としては、頭痛、めまい、掻痒感、発疹、血管浮腫、肝機能障害等が挙げられています。
プロペシア錠・フィナステリド錠と同様に、肝機能障害の症状が現れた場合には、早急な医療機関の受診が必要となります。
また、デュタステリドカプセル(ザガーロカプセル)はプロペシア錠・フィナステリド錠よりも効果持続時間が長いため、副作用出現の割合もその分上がることになります。
また、勃起機能不全は、極度の不安や恐怖等の心のストレスを感じると起こりやすく、心因性の勃起不全(ED)にもなりかねません。
AGA治療薬(男性型脱毛症治療薬)による副作用の出現率については、臨床試験における出現率は勃起機能不全が4.3%、性欲の減退が3.9%、 精液量の減少が1.3%となっています。
引用:https://customlife-media.jp/
AGAと治療薬(男性型脱毛症治療薬)まとめ
AGA(男性型脱毛症)のセルフチェックで心配になった方は、一度医師に相談して薬の服用を検討してください。
どんな薬にも言えることですが、薬の効果と副作用をきちんと理解して、正しくAGA治療を行いましょう。